rss
  • Home  »   » 
    • 男子ジュニア代表がヨルダンに出発 | ハンドボール界唯一の月刊専門情報誌『スポーツイベント・ハンドボール』
News

男子ジュニア代表がヨルダンに出発


6月7日から9日にかけ、全国から30人が集まっての第1回強化合宿(東京・味の素ナショナルトレーニングセンター)を行なった日本男子ジュニア代表(U-21)は、7月14日から始まる第18回アジア男子ジュニア選手権(ヨルダン、25日まで)に向けたメンバー19人に絞り込んだうえで、6月28日から30日まで、第2回強化合宿(埼玉・大崎電気体育館)で汗を流しました。

活動期間が限られていることもあり、7月14日からの1次リーグで対戦するカタール、台湾、韓国を想定し、日本としていかに戦うかをコンパクトに、かつ、的確に共有するトレーニングが重ねられ、日本リーグ男子・大崎電気とのテストマッチも組まれました。

19人の選手たちも、自身が置かれた状況や、アジアを勝ち抜いて世界選手権出場をめざす、というミッションをよく理解し、スタッフの指示を待つのではなく、自ら進んで行動。

大学3年から1年までと年齢の近い選手同士はもちろん、チームを率いる豊田賢治監督をはじめ、スタッフともフラットな雰囲気で活発に言葉を交わす、好ムードに包まれていました。

日本チームは、7月6、7日にも東京・味の素ナショナルトレーニングセンターで最終調整(第3回合宿)を行ない、翌8日、ヨルダンに向けて旅立ちました。

 

自然とコミュニケーションの輪ができる好ムードに包まれた

 

以下、豊田監督、おもな選手たちの胸の内と、代表メンバーをお伝えします。

 

「ユースの時は、大型選手を多く招集した結果、やや機動力が不足したので、DFとDFの間を割りにいける選手も必要という思いで第1回合宿には30人をリストアップ。学生リーグの時よりもいいパフォーマンスを見せてくれた選手ばかりで、19人に絞り込むのは苦渋の選択だった。

選ばれて満足している選手は1人もおらず、創造力に長け、ポジティブな発言も多い選手ばかりで頼もしい。

現地でもテストマッチをしたうえで本番に挑む。日本の1次リーグD組には日本を含め、カタール、韓国と4強候補が集結して、とても厳しい戦いになるが、目標はアジア制覇、最低でも世界選手権出場権獲得(4位以内)と思っている。

初戦のカタール戦がとても重要。中東勢の1対1にしっかりコンタクトして、DFでリズムをつかみたい。

そして、台湾、韓国と続く3連戦。コンティション維持にも力を注ぎ、総力戦で勝ち抜きたい。

勝利は絶対条件だが、試合の中でいろいろ試してほしい。試し、トライし続けることで一体感が生まれ、より応援してもらえるいいチームになるのでは」(豊田賢治監督)

 

「ユースからのメンバーが多く、新たに加わったメンバーも実績があり、旧知の選手ばかりで、仲がよく、いい雰囲気で活動できている。

めざすはアジア1位。負け続けている韓国にも勝ちたい。

成長した自分がどれだけ通用するかも楽しみ。持ち前のDFの運動量で相手のОFを崩し、みんなを鼓舞して、チームを勝たせられる存在になりたい」(キャプテンでDFリーダーの橘光太郎)

 

「アジアユース選手権ではなにもできなかった悔しさを胸に、外国人選手に負けないフィジカル強化に励んできた。

海外の選手たちもぐんと成長してくる年代だが、フィジカルを武器に、OFでは押し込んで周囲を活かし、DFでは相手を押し返すコンタクトでチームに貢献したい。

コンビネーションの難しさや試合ごとのコンティションもあるので、お互いカバーし合い、プラスの声かけをして、勝ちたい気持ちを1つにしたい」(DFリーダー・小坂井瞭)

 

「(年代別代表に)初招集で最初は不安だったが、年下の選手たちが声をかけてくれ、やりやすくプレーできている。

海外では小さいほうだが、逆にそこを活かして、スピードハンドボールを披露したい。

どこからでも点を取るためのゲームメイクに徹するとともに、優勝のためには速攻も重要になると思う。大きな選手たちのバックチェックのスキも突いていきたい」(OFリーダー・首藤大輝)

 

「ユースは経験しておらず、新しく加わった立場だが、先輩たちが優しく、楽しくやらせてもらっている。

得意な1対1から相手DFをずらし、確率の高いサイドシュートへとつなげていきたい。

小中高の先輩で、憧れの藤坂尚輝さん(日体大)がオリンピック代表に選ばれたこともとても刺激になっている。僕はとにかくアジアでがんばり、いつか藤坂さんと同じ場所に立ちたい」(OFリーダー・永森悠透)

アジア1位をめざしてヨルダンに向かった選手たち

 

〈選手〉

※背番号、名前、所属、身長、ポジション、利腕の順

 

No.2 古川 吉平
国士大3年/188cm/BP/左

No.3 齋藤 琉
日体大2年/186cm/BP・PV/右

No.5 小坂井 瞭
筑波大2年/187cm/BP/右

No.6 中沖 仁希太
日体大2年/193cm/PV・BP/右

No.8 鎌倉 悠真
国士大2年/187cm/BP/右

No.9 長谷川 惣唯
中大2年/173cm/RW/左

No.10 藤川 淳
中大2年/190cm/BP/右

No.12 薦田 諒
筑波大2年/186cm/GK/右

No.13 橘 光太郎
大体大2年/183cm/LW/右

No.14 松岡 凌汰
名城大2年/180cm/RW/左

No.16 宇賀神 正太郎
国士大2年/186cm/GK/右

No.17 栃尾 佑
明大2年/180cm/BP/右

No.19 井上 巧登
国士大2年/177cm/BP/右

No.20 首藤 大輝
国士大3年/178cm/BP/右

No.21 永森 悠透
中大1年/180cm/BP/右

No.23 川田 陽暉
筑波大1年/178cm/BP/右

No.25 岩崎 優真
日大2年/186cm/BP/右

No.27 松本 翼
日体大2年/171cm/RW/左

No.30 山崎 碧翔
日体大2年/182cm/GK/右

 

〈スタッフ〉
チームリーダー:近藤恒俊
監督:豊田賢治
コーチ:嘉数陽介
GKコーチ:松村昌幸
分析:本山慶樹
ドクター:清水健太
トレーナー:渡辺哲史

 

【アジアジュニア1次リーグ組み合わせ】

グループA:バーレーン、サウジアラビア、香港

グループB:クウェート、イラン、中国

グループⅭ:ヨルダン、インド、オマーン

グループD:日本、韓国、台湾、カタール

 

 

【アジアジュニア日程】

・1次リーグ

7月14日13:45〜(日本時間19:45〜) 対カタール

7月15日17:15〜(日本時間23:15〜) 対台湾

7月16日19:00〜(日本時間25:00〜) 対韓国

 

・メインラウンド

7月18〜21日

 

・準決勝

7月23日

 

・決勝、3位決定戦

7月25日

 

 

ニュースレター(無料)にご登録ください。

スポーツイベント・ハンドボールはニュースレター配信を始めました。雑誌に載せ切れなかった記事、タイムリー性のある記事などをお届けします。下記よりぜひご登録ください。