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【おりひめジャパン】勝負所で決め切れず韓国に黒星喫す


◆韓国 27(12-11、15-13)24 日本

【日本得点者】近藤7点/藤井5点/横嶋、佐々木、石立3点/原2点/大山1点

 

7月27日の第2戦でモンテネグロに勝利したおりひめジャパンは、中1日で同じアジアのライバル・韓国と対戦しました。

モンテネグロ戦で負傷したポストの角南(果)がメンバーから外れ、センター横嶋が今大会初めてベンチ入りしました。さらに、同じくモンテネグロ戦で肩を痛めていた田邉はベンチ入りこそしたものの、左サイドは近藤が先発。左バック佐々木、センター大山、右バック角南(唯)、右サイド池原、ポスト永田と、それ以外は2戦目までと同様の布陣でOFはスタートしました。DFはこれまでの2戦と同じく6:0で、左から近藤、大山、佐々木、永田、塩田、池原、GK亀谷の並び。

試合開始から相手の堅いDFに苦しみ、シュートブロックやパスカットを許して4分0-2とされた日本は早々にタイムアウトを請求します。4分に相手のシュートミスから佐々木がカットインで1点目を奪うと、徐々に落ち着きを取り戻していき、素早いパス回しから両バックのカットインや、相手GKをよく見てサイドからシュートを決めた近藤らで得点を重ねます。

韓国の姜ギョンミンらのカットインなどで22分には6-10とされましたが、日本は交代で入った左腕・藤井のミドルなどで追い上げます。モンテネグロ戦に続いてこの試合も好守を見せた亀谷の活躍(前半のセーブ率は45%)もあり、11-12と1点差に詰め寄って前半を終えます。

 

 

後半、追い上げたい日本でしたが、2分には相手にパスカットから速攻につなげられて12-15。キルケリー監督は前半と同様に早めにタイムアウトを取って、すぐさま修正を試みます。

しかし、日本は前半より積極的にパスカットを狙ってくる韓国DFを前に、なかなかリズムよく攻撃することができません。対する韓国はエース柳殷僖の強打を軸にじわじわと差を広げて13分には21-16と5点差にします。

日本は15分以降、センターに横嶋、右バックに大山が入る布陣を敷き、横嶋の瞬間的なダブルポストなどで得点機を作り出し、26分には23-25まで詰め寄ります。

DFでも全員でハードワークして相手の鋭いフェイントからのカットインは封じていましたが、柳殷僖の9mラインより遠い位置から放つ強烈なシュートに苦しめられ、点差が縮まりませんでした。

最終スコアは24-27で敗れた日本。苦しい時間帯も大きく崩れることなくDFで粘れた点は評価できますが、得点機を作れていても最後のシュートが決め切れなかったり、流れをつかめそうなところでのイージーミスから失点というパターンが多かったことが敗因となりました。

 

韓国は今大会初勝利をつかみ、おりひめジャパンも同様に1勝2敗。1次リーグ突破のためには次戦で戦うアンゴラからの勝点2獲得が必須となります。

そのアンゴラは第3戦を終えて3連敗。185cmの大型ポスト・カッソマら、身体能力の高い選手が多いですが、ここまでの戦いでは、とくに後半に気持ちが切れて相手に離される展開がめだちました。

個の力で相手に突破されてしまうと苦しいですが、ここまでの3試合で見せている全員で守るDFで簡単に失点を許さず、早打ちしないで1点1点を積み重ねていくことができれば、アンゴラ戦で勝利をつかむことができるはずです。

1次リーグ突破に向けて重要一戦となるアンゴラとの第4戦は、7月31日9:00スローオフです。

韓国戦の選手コメントはこちらから。