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【おりひめジャパン】強豪・ノルウェーに敗れ、日本のオリンピックでの戦いに幕が下りる


◆ノルウェー 37(16-11、21-14)25 日本

【日本得点者】横嶋、大山5点/堀川、池原、近藤3点/角南(唯)、藤井2点/原、佐々木1点

 

8月2日の1次リーグ最終戦でノルウェーと対戦したおりひめジャパン。A組はここまで4戦全勝のノルウェー、4勝1敗のオランダ、2勝3敗のモンテネグロがすでに決勝トーナメント進出を決めており、この日の9時から行なわれたアンゴラ対韓国の試合が引き分けに終わったことで、日本はこのノルウェー戦を勝利すれば1次リーグ突破を果たすことに。

優勝候補のノルウェーが相手とはいえ、勝つしかない日本のスターティングメンバーは、左サイド近藤、左バック佐々木、センター大山、右バック角南(唯)、右サイド池原、ポスト堀川の布陣。

DFは6:0とこれまでの1次リーグ4試合と同じシステムで、左から近藤、大山、塩田、永田、角南(唯)、池原、GKには亀谷が入りました。

アンゴラ戦でベンチ外となった大山が戻り、代わりに田邉が外れました。

 

試合開始からノルウェーのベテランGKルンデの好守に苦しみましたが、日本はDFで粘りを見せます。全員がハードワークし、積極的なアタックでノルウェーOFにプレッシャーをかけていきます。それでも個の能力で上回るノルウェーがスコグランのサイドシュートなどで9分5-2と先行します。

そのままノルウェーに離されてもおかしくありませんでしたが、日本はセンター横嶋のパスアンドランからのカットインなどが効果的で、14分5-5と試合を振り出しに戻しました。

しかし、やはり1人ひとりの決定力が高いノルウェーが、オフテダルやトマックらで徐々にリードを広げ、前半終了時には11-16と5点差をつけられます。

 

 

1次リーグ突破のためには勝点2が必須の日本にとって、これ以上点差を広げられたくありませんでしたが、後半に入るとノルウェーの連携の取れた堅いDFに苦しめられます。

カットインを封じられて攻めあぐねている日本のスキを見逃さないノルウェーは、センターからバック、サイドへのパスをカットして素早く速攻につなげていきます。思うように攻められない日本は焦りからかイージーミスも重なり、8分には23-13と後半早々に点差は10点に。

大きなリードを奪ったノルウェーは、その後も日本に流れを渡さず、ポスト・フラフィヨルを絡めた攻撃などで次々と得点を重ねていきます。

日本も横嶋や大山のカットインなど、最後まで諦めることはありませんでしたが、点差を広げて余裕のあるゲームメイクをするノルウェーの焦りを誘うまでには至らず。

25-37で敗れた日本は1勝4敗で1次リーグ敗退が決定。2016年に就任したウルリク・キルケリー監督のもとで戦うラストゲームを終え、選手、監督の目には涙が浮かんでいました。1次リーグ突破を最初の目標としていた日本にとって、満足のいく結果ではなかっただけに、ヨーロッパの強豪・モンテネグロにオリンピックという舞台で勝利したことを、これからにどう活かしていくかが大切になります。

 

決勝トーナメント進出となる残りの1枠は、1勝1分3敗の勝点3で並んだ韓国とアンゴラで争われ、対戦間成績でも勝敗がつかなかったため、総得失点差で上回った韓国が決勝トーナメント進出を決めました。

ノルウェー戦の監督・選手のコメントはこちらから。