HANDBALL A to Z
作成・杉山茂&スポーツイベントハンドボール編集部 2014.04.15Version
これまでハンドボール用語といえば規則(ルール)、技術・戦術用語が主でした。ハンドボールファンの拡大、内外情報の多彩化などで、用語は極めて多範囲となり、新たな解説が求められています。この企画はそうしたニーズに応えるものでスポーツイベント・ハンドボール誌(月刊)を読んでいただく場合の手引きともなります。外来語が多いためアルファベット順に日本語用語(ローマ字読み)と史上特筆すべき業績を残した内外のチーム、人物も加えました。年数は西暦、項目表記は英語系のみとしてあります。競技規則用語は「日本ハンドボール協会競技規則平成25年版(2013.12.16発行)」を参考にしています。1~2年ごとに追加、補充、修整など改訂を重ねていく予定です。個人の敬称略。
〈禁無断使用転載〉
カタール
2015年1月、首都ドーハで開いた第24回世界男子選手権で、ヨーロッパの第一線で活躍した有力選手を数年がかりで帰化させ、その個人能力と第23回(13年スペイン)の優勝監督バレロ・リベラ(スペイン)を迎えた指導力で決勝戦まで駆け上がり、2位となって話題を集めた。1971年9月、イギリスの保護から独立しスポーツの国際活動もさかんとなり、天然ガス、石油など豊かな資源で財をなした富豪、首長制を支える王侯・貴族の社交の場として40年代に誕生していた「クラブ」が次々とスポーツに力を入れるようになった。ハンドボールはオリンピック復活(72年)に刺激され、各クラブがチームを持ち1978年に国際ハンドボール連盟に加盟。83年アジア選手権に初参加。91年広島でのアジア選手権で4位に進出したあたりから実力アップがめだってきた。
94年アジア・ジュニア選手権で初優勝、99年第12回世界ジュニアを、2005年第1回世界ユースを開催した。02年IHFによる世界クラブ選手権「スーパーグローブ」を主催、ヨーロッパの有力選手を短期移籍させた「アル・サード・ドーハ」が優勝、物議をかもした。
10年から再び「スーパーグローブ」を主催している。14年の第16回アジア選手権で初優勝を飾ったが、2010、12年にアジアジュニアと同ユースの“2冠”を飾るなど若手の国内強化の成果も現れている。
QF
クォーターファイナル(=後掲)の略称、略記。
クォリファイ qualify
予選などを突破した本選(本大会)への参加資格を得た(る)こと。失格はディス(dis)クォリファイ。
クォリフィケーション・マッチ(ゲーム)
本選(本大会)へ出場するための予選試合、同大会
クォーターファイナル quarter final
勝ち抜き戦での準々決勝。ベストエイトによる試合。日本では「8強」などと呼ぶ。4分の1ファイナルに同じ。
クォーター制
非公式の試合で、競技時間を4つに分けて行なう方式。強化や少年層の試合に多く、1クォーターは10分、15分、20分など。
クイックプレー
素早い動作をともなった攻撃。失点や反則直後、相手の態勢が整わぬ間の再開攻撃に用いられる。
クイックシュート
Quick shoot。相手ディフェンスが準備、対応する前に素早く放つシュート。